ランデブー・フランス、日本市場堅調、新デスティネーションの開発強化

  • 2013年4月23日

新デスティネーションの開発はかる
地方の魅力アピール

ミディ・ピレネー地方観光総裁のフィリップ・ゲラン氏  ATFによると、日本人旅行者の宿泊の大部分がパリとノルマンディーのモン・サン・ミッシェルに集中しており、新しいデスティネーションの開拓が課題とされている。モン・サン・ミッシェル修道院の外国人入場者の中で日本人は第1位であり、延べ宿泊数も前年比93%増という伸びを示している。

 このため、ATFでは日本市場に対し、地方をはじめとした新デスティネーションのアピールを強化する方針。今回のRDVEFでも、日本からの参加者に対し、フランス側から9地方から11コースの多彩なFAMツアーのオファーがあった。

 RDVEF開催地のミディ・ピレネー地方観光総裁であるフィリップ・ゲラン氏は「文化、フード、巡礼の道、ピレネー山脈の自然とミディ・ピレネーの魅力は多彩。ヨーロッパからの旅行者が多いなか、日本は海外からの観光客のなかで第3位となり、順調に数を伸ばしている」と説明。「感動大国、フランス。」キャンペーンにも参加しており、「昨年は日本の旅行会社2社による商品化で600人がブッキングをしていただいた」と日本でセールスポイントをアピールする重要性を語った。

ノルマンディー地方観光局副マーケティングマネージャーのエドゥアール・ヴァレール氏  また、2013年は、マルセイユ・プロヴァンス2013(欧州文化都市)やノルマンディーの印象派フェスティバル、第100回を迎えるツールドフランスなど大規模イベントの存在もポイントだ。ノルマンディー地方観光局副マーケティングマネージャーのエドゥアール・ヴァレール氏によると、特に今年は4月から9月に、ジベルニー、ルーアン、カンなどの美術館をメイン会場として第2回印象派フェスティバルがおこなわれるとし、「日本でも人気のある印象派を軸に、パリから近いこれらのエリアでの集客をはかりたい」と意欲を示した。

取材協力: フランス観光開発機構、ミディ・ピレネー地方観光局、ノルマンディー地方観光局
取材:小野アムスデン道子