JAL・ANA、GWの予約は2.8%減、欧米・東南アジアは好調

  • 2013年4月21日

 日本航空(JL)と全日空(NH)の2013年ゴールデンウィーク(2013年4月26日~5月6日)の予約状況で、2社合計の国際線予約数は前年比2.8%減の42万5903人となっている。座席数は1.0%増の57万8734席で、予約率は2.9ポイント減の73.6%。

 会社別で見ると、JLは座席数を3.1%増としたのに対して予約数は1.9%減で利用率は3.9ポイント減の75.9%。一方、NHは座席数の1.4%減に対して予約数は3.9%減で、予約率は1.8ポイント減の70.7%となった。

 方面別予約数では、JLは東南アジアが13.6%増、米国が9.1%増、オセアニアが3.1%増とプラス成長。NHでは北米が17.4%増と好調であるほか、欧州が4.8%増、ハワイが2.6%増と前年を上回った。

 2社を比較可能な方面では、北米路線でNHが座席数、予約数ともにJLを上回った。欧州も予約数でJLが2.6%減の2万927人、NHが4.8%増の1万8730人と差を詰めている。ただし、全体的に利用率はJLの方が高く、例えば北米ではJLが80.5%、NHが75.8%となっている。

 なお、尖閣問題の影響が残る中国は2社ともに不調で、予約数はJLが9.8%減の4万7716人、NHが13.8%減の4万4万8392人となり、特にJLは機材繰りのため座席供給量が増えたことで、利用率が11.4ポイント減と大きく減じている。


※文中、2社合計の前年比増減率および各社の予約率の前年比増減は推計値