アクセスランキング、1位はガルーダ関空新路線、ANAセ新社長も

[総評] 今週は、ガルーダ・インドネシア航空(GA)による関空/ジャカルタ線の開設計画が1位になりました。GAは2007年までデンパサール経由でジャカルタに就航していましたが直行便は今回が初とのことで、「70%以上」という利用率の目標が是非達成されて欲しいと願っています。

 今週はこれ以外でも、路線計画に関する話題の多かった1週間でした。まずは4位に春秋航空(9C)が日本路線の拡充を延期し、そのための機材を東南アジア路線に投入する記事が入っていますし、7位にはアメリカン航空(AA)によるロサンゼルス発着路線の強化、5位にはエミレーツ航空(EK)のミラノ/ニューヨーク線、6位にはチェジュ航空(7C)の成田就航もランクインしました。

 日本市場に直接的に関わるのはGAや7Cで、特に7Cは成田でのLCCの競争をさらに活発化するものと予想されます。LCCといっても、繁忙期には結構な運賃が設定されることも多く、社会人など時間に余裕のない消費者は喧伝されるような破格の運賃をなかなか享受できないように思いますが、例えば若者などが国内やアジア、そしてさらにその先を飛び回るようになれば、間違いなくそれだけで旅行業界にとってプラスに作用していくでしょう。

 一方、AAは日本路線の話ではありませんが、日本とあらゆる分野でつながりの深い米国の路線ですし、ましてやロサンゼルス空港ですから注目が集まって当然と思われます。トラベルビジョンの記事では事実を簡単にお伝えしたのみですが、航空業界の専門情報に特化したウェブサイトでは、デルタ航空(DL)と比較しながらAAのロサンゼルス路線について戦略が分析されおり興味深い内容でしたので、ご覧になってみてはいかがでしょうかリンク

 さて、今週はこのほか、ANAセールス代表取締役社長に4月1日付けで就任された志岐隆史氏の記事も3位に入っています。「変わった人間」をたくさん育てたいという志岐氏のお考えは個人的に非常に共感できるもので、とても楽しくお話しをお聞きすることができました。

 多少の失敗や世間の目を恐れずに新しいことに挑戦をしていくことでこそ、たどり着ける境地があるはずです。これは会社組織でも同様で、ANAセールスが肝いりで開始した新ブランド「ANAワンダーアース」もこうした挑戦の一つといえるでしょう。志岐氏がANAセールスの舵をどう取られるか、ご方針をしっかりお聞きしてきましたので、インタビュー記事を楽しみにお待ちいただければと思います。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2013年4月第3週:4月14日0時~4月19日15時)
第1位
ガルーダ、10月に関空/ジャカルタ直行便開設-B777、長距離線に導入(13/04/14)

第2位
デルタ航空、ハワイ線の機内設備、日本4路線で刷新完了(13/04/15)

第3位
ANAセ新社長の志岐氏、「人づくり」に意欲-B787は4月末が分水嶺(13/04/17)

第4位
春秋航空、東南アジア強化、日本は茨城の増便検討も(13/04/16)

第5位
エミレーツ航空、ミラノ/ニューヨーク線就航へ、10月から(13/04/14)

第6位
チェジュ航空、成田/仁川線に初就航-7月から1日2便で(13/04/18)

第7位
アメリカン航空、LAX線強化、7都市に新規就航へ(13/04/17)

第8位
航空会社の付帯サービス運賃、米国旅行会社から批判の声-NSKセミナー(13/04/18)

第9位
主要58社、2月の海外旅行は2.6%減、ツアー単価は上昇(13/04/15)

第10位
現地レポート:バルカン半島4ヶ国周遊、FIT向けにテーマのある旅を(13/04/16)