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第2種の中央旅行が破産申請-負債額は2億1700万円

  • 2013年4月4日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、東京都の第2種旅行業、中央旅行が4月1日付で東京地方裁判所に破産申請し、同日破産開始決定を受けた。負債総額は2億1700万円で、債権者は84名。旅行者への被害は出ていないという。

 中央旅行は同社ウェブサイトによると、1972年11月に三協トラベルサービスとして設立後、翌年から第3種旅行業として業務を開始。1978年に社名を現在のものに変更し、2005年に第2種を取得していた。国内旅行を主体とし、主に研修旅行や団体旅行を取り扱っていた。特に企業や官公庁などに対し、イベント開催時のバス手配などをおこなっており、TSRによると2004年6月期は年商約10億円をあげていた。

 しかし、リーマンショック以降の市況低迷から企業の経費削減傾向が強まり、売上は減少。2010年6月期は年商3億5000万円まで減少し、赤字を計上していた。その後も東日本大震災後の旅行自粛やイベント中止の傾向といった理由などから売上が落ち込み、破産申請に至ったという。破産管財人は馬場・澤田法律事務所の大坪和敏氏。