観光立国推進閣僚会議を開催、夏までにアクションプラン取りまとめ

  • 2013年3月26日

 内閣は3月26日に開催した閣議で、内閣総理大臣が主催し全閣僚で構成する、観光立国推進閣僚会議を開催することを了承し、同日第1回の会議を開催した。同会議は、観光立国実現の施策について、関係行政機関の緊密な連携確保と効果的かつ総合的な推進をはかるためのもの。今までは観光立国推進本部がその役を担っていたが、今回観光立国推進本部とその下にある4つのワーキングチームを廃止。今後は観光立国推進閣僚会議と、4月上旬に立ちあげる予定の観光立国推進ワーキングチームで担当し、観光振興に取り組んでいく。

 内閣官房長官の菅義偉氏によると、会議の冒頭に内閣総理大臣の安倍晋三氏が、成長戦略で力強い日本経済を立て直し、近隣諸国以上に魅力あふれる観光立国に向けて強力に施策を推進するため、政府一丸となって取り組む考えを示したという。また、国土交通大臣の太田昭宏氏も、総理から会議を最大限活用して、パワーアップした形で今年のインバウンド1000万人を何としても達成したいという発言があったとし、「非常に大事な観光ということに対して、政府をあげて取り組んでいくことになった」と意気込みを示した。

 今後は4月上旬の観光立国推進ワーキングチームで、インバウンドを中心とした具体的な観光推進策を検討し、5月上旬をめどに日本が抱える観光に対する課題を取りまとめる。それを踏まえた上で、観光立国の実現に向けたアクションプログラムを夏までに策定する計画だ。