キャセイ、12年純利益8割減、燃油費など影響
キャセイパシフィック航空(CX)の2012年12月期(2012年1月1日~12月31日)の決算で、純利益が前年比83.3%減の9億1600万香港ドルと大きく減少した。総売上高は1.0%増の993億7600万香港ドル、旅客部門では3.5%増の701億3300万香港ドルとなったものの、燃油価格の高止まり、イールドの伸び悩み、欧州など世界経済の不透明感、競争激化などが影響したという。
輸送実績では、座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)を2.6%増とし、香港ドラゴン航空(KA)を含めた総旅客数は5.0%増の2900万人と増加したが、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は2.3%増に留まり、ロードファクターは0.3ポイント減の80.1%となった。
方面別のうち、日本を含む北東アジアはASKを11.7%増としたところ、RSKが9.2%増となり、ロードファクターは1.6ポイント減の71.7%と前年を割り込んだ。東南アジアもASKを12.6%増としたがRPKは8.1%増となり、ロードファクターは3.3ポイント減の79.3%。インド亜大陸や南西太平洋・南アフリカ、北米、欧州線はロードファクターが向上している。
※方面別ロードファクターは推計値