ゴールドコースト、コアラ軸に新プロモ展開-ゆるキャラが魅力紹介

  • 2013年2月10日

セミナーに登場した“ビリー”。好きな事は冒険、得意な事はサーフィンなどキャラクター設定もしっかりある
 ゴールドコースト観光局はコアラのゆるキャラ“ビリー”を設定、2013年4月から新プロモーション「プロジェクト・コアラ ビリーのゴールドコースト」を開始する。クイーンズランド州政府観光局と2月7日に開催したセミナーで参加した旅行会社に趣旨を説明し、協力を呼びかけた。

 ゴールドコースト観光局日本地区マーケティングマネージャーの小林芳美氏によると、ゴールドコーストには幅広い客層に対応する多様なプロダクトがある一方で、旅行会社からは「それをどうプロモーションしたらよいか」と迷う声もあった。そこで、コアラと触れ合える施設が4つあり、野生のコアラも生息する地域であることから、「ゴールドコースト=コアラ」「オーストラリアで1番コアラと触れ合い、抱っこができる場所」であることを打ち出し、コアラをプロモーションの軸とすることに決定。ゆるキャラ“ビリー”が各アトラクションや観光地を楽しむ姿を紹介し、ゴールドコーストの魅力を伝えていく。

ゴールドコースト観光局日本地区マーケティングマネージャーの小林芳美氏 まずは4月1日から9月30日まで、ゴールドコースト空港で日本路線直行便の到着日に、ビリーの出迎えを実施。さらに、観光施設に“隠れビリー”を用意し、「ビリーを見つける!フォトコンテスト」としてFacebookを活用したキャンペーンを実施する。すでに大手5社の上期パンフレットでビリーのプロモーションを活用しており、今後はファミリーの多い夏に向けて強化していく。SNSで一般消費者にアピールするほか、日本でのイベントでも積極的に活用する方針だ。

 このほかセミナーでは参加したサプライヤー6社が最新情報を提供し、クイーンズランド政府観光局マーケティング部長の柴田正三氏がゴールドコーストマラソンを紹介した。柴田氏は、レースが7種目あり、子供から大人、シニアまで多様な年代層やファミリーでも参加しやすい大会であることをアピール。昨年は約800名弱の日本人が参加したといい、今年は1000名の参加をめざす。

オーストラリア政府観光局(TA)日本局長の堀和典氏 また、オーストラリア政府観光局(TA)日本局長の堀和典氏は日本人訪問者数について「2012年は35万人まで戻してきた。特に10月以降はかなりの追い込みで2ケタの伸び」と評価。その上で「14年は首都圏空港の供給量が増える見通しだが、今年は現在の供給座席を最大限生かしていくことが大切」とし、オフシーズンを乗り切ることを重要課題としてあげた。そのため需要喚起を重視してテレビやデジタル媒体での露出を強化しており、参加者には「喚起した需要を摘み取っていただきたい。紹介する素材や体験を商品化して消費者に提供していただくことが一番大切」と、呼びかけた。