ルックJTB、13年度は「選びやすさ」重視、150万人めざす
JTBワールドバケーションズ(JTBWV)は2013年度のルックJTBについて、商品カテゴリーごとの特徴の明確化など「商品の選びやすさ」を重視して企画し、通年で過去最高となる150万人の取り扱いをめざす。
具体的には、6ヶ月サイクルの基幹商品である「赤パンフレット」「青パンフレット」の品質基準を引き上げたほか、新デスティネーションとしてスリランカに着目。また、マウイにオリジナルバスを導入するなど現地の交通手段を拡充するとともに、現地滞在中の過ごし方についても提案を強化する。
例えば赤パンフレットでは、3ヶ月サイクルで提供する価格重視型の「黄パンフレット」との差別化のため、ツアー催行の上限人数を20名に限定したほか、福岡を除く出発空港でラウンジを用意。
また、食事も当日の気分に合わせて選べる「チョイスメニュー」「お気に召すままメニュー」「プライベートランチ/ディナー」などを設定したほか、並び席の確保でも、窓側と通路側を選べるようにした。このほか、添乗員も「ルックJTBセレクト添乗員」で添乗経験が700日以上、お客様満足度が95点以上の基準を設けた。
スリランカは、2009年の内戦終結により旅行者が増加していることもあり、アジアで初めてルックJTBの新デスティネーションとして取り上げる。仏教遺跡の観光など従来のイメージを刷新し、女性、ハネムーナー、海外旅行のリピーターを想定し、多角的に魅力を紹介していくという。また、スリランカ以外でも、欧州の重点キャンペーンとして、オリンピックで注目が集まったイギリスとアイルランドを取り上げる。
一方、現地交通手段の拡充では、マウイ島で「'OLI'OLI」バス、シンガポールで「マーライオンシャトル」の運航を開始するほか、バリ島、ケアンズ、ゴールドコースト、ニューカレドニアでもバスを導入する。また、現地滞在中の過ごし方の提案では、グアムとハワイについて冊子を作成するほか、スマートフォン用のアプリも開発する。
なお、150万人の目標のうち、ルックJTBで120万人(80%)、「バーゲン」「SALE」「ガクタビ」「旅のアウトレット」のノンブランド商品で30万人(20%)をめざす。また、方面別の目標では、中国が35%減と依然として苦戦を予想するが、ハワイと北米は9%増、韓国を含むアジアは7%増、欧州は6%増などプラス成長を見込む。