KNT、11月の海外旅行は10.7%減-中国、韓国の減少継続

  • 2013年1月10日

 近畿日本ツーリスト(KNT)の11月の海外旅行取扱額は、前年比10.7%減の105億4102万円となった。団体旅行は一般団体が中国や韓国との国交問題の影響で両方面への旅行の中止、延期が多く発生し、7.2%減の26億5157万円と前年を下回ったが、学生団体は修学旅行を中心に好調に推移し、28.8%増の12億6899万円と増加。団体旅行全体では2.0%増の39億2056万円となった。

 一方、企画旅行と個人旅行は韓国、中国との国交問題の影響を大きく受けた。企画旅行はホリデイで北米やミクロネシア、東南アジア方面は比較的好調だったが、韓国、中国方面が前年を大幅に下回ったため、取扱額は26.6%減の28億8272万円、取扱人数は38.1%減となった。個人旅行も7.3%減の37億3773万円と減少した。

 そのほか国内旅行は0.7%増の206億1113万円と微増。団体旅行は前年の遠忌法要団体や大型イベント、学生団体で震災からの移行団体が増加したことなどの反動で、9.1%減の99億4115万円となった。企画旅行はメイトで取扱額が14.2%増の69億314万円、取扱人数も16.4%増と増加。個人旅行も7.8%増の37億6614万円と好調だった。国際旅行は20.7%増の8億6181万円。関連商品などを含めた合計は2.6%減の325億7638万円だった。

 なお、取扱額はKNTとKNT北海道、KNT九州、KNT東北、KNT中国四国、KNT商事、KNTアジアの合算額であり、クラブツーリズムの取扱額は含まない。