カナダ、増便やオーロラで市場に勢い-ショーケース・カナダ取材より

  • 2012年11月27日

関西市場の取り組み強化、アメリカ経由活用で市場を活性化

(左から)DL西日本営業支店支店長の山口優和氏、太平洋地区営業推進部部長の古川康子氏  また、ショーケースでは関西市場の再活性化に期待する声もあがった。CTCでは11年から関西での取り組みを深化しており、12年は大手旅行会社3社とプロモーションを強化。なかでもJTBワールドバケーションズ(JTBWV)では、関空発アメリカ経由で気軽に行けるカナダをアピールしたいとの考えから、ユナイテッド航空(UA)によるサンフランシスコ経由を中心に商品数を増加。JTBWV西日本販売本部によると、新聞広告や交通広告を積極的に展開し、各店舗でもポスターなどの販促グッズを活用して販売を強化したところ、取扱人数が前年の6倍に増えたという。

 デルタ航空(DL)も、関空発シアトル経由のカナダ商品の造成を促していく考え。DL西日本営業支店支店長の山口優和氏は、シアトルとナイアガラ、モントリオール、ケベックなど、カナダとアメリカの組み合わせ需要の開拓を強化する方針で、カナダの各観光局と協力していくとした。

 AC日本地区旅客営業・マーケティング本部長のワイス貴代氏 その一方、ACの関空/バンクーバー線復活の要望は根強くある。AC日本地区旅客営業・マーケティング本部長のワイス貴代氏は、関西市場は良い市場として捉えているが、需要が夏に集中し冬は厳しい状況であるとし、通年での需要が見込めなければ難しいという。仮に就航するのであれば、機材繰りや採算性を考慮し、通年で運航する考えを示した。

 

取材協力:カナダ観光局
取材:本誌 栗本奈央子