アメリカ、「マラソンUSA」で西海岸のマラソン大会アピール

  • 2012年11月21日

米国大使館商務担当公使のアンドリュー・ワイレガラ氏。自身も来年の東京マラソンを走るという  在日アメリカ大使館商務部は20日、アメリカ西海岸で実施されているマラソン大会を紹介する「マラソンUSA2012」セミナーを開催した。セミナーには西海岸の各観光局などが参加。各都市で行われているマラソン大会の特徴と概要を紹介した。

 セミナーに先立ち挨拶に立ったアメリカ大使館商務担当公使アンドリュー・ワイレガラ氏は、今年9月に日本旅行業協会(JATA)とブランドUSAが日本アメリカ観光交流年の覚書に調印したことに触れ、日米間の観光交流のさらなる発展に期待を示すとともに「この機会を利用して、旅行会社にはアメリカで行なわれるマラソン大会の商品造成をお願いしたい」と呼びかけた。日本アメリカ観光交流年は今年9月から来年8月まで設定されているという。

 参加者によるプレゼンテーションでは、それぞれバラエティーに富んだコースがあることをアピールするとともに、観光と組み合わせたマラソン大会への参加を訴えた。

米大使館で行なわれたセミナーには80名以上が参加。セミナー後にはワークショップも開催  ディズニー・デスティネーション・インターナショナルはカリフォルニア・ディズニーランドで行われている「ディズニーランド・ハーフマラソン・ウィークエンド」を紹介。開園前のパークを走り、キャラクターも応援に登場するなどの独自性を強調した。ラスベガス観光局が紹介したのは「ロックンロール・ラスベガスマラソン」。ストリップ通りで行なわれる世界最大規模のナイトマラソンとアピールした。

 ロサンゼルス観光局は「LAマラソン2013」について、LAの観光名所を走る大会として日本でも人気が高まっていると説明。今年の大会には日本から174名が参加したという。サンディエゴ観光局は来年で15年目を迎える「ロックンロールマラソン・サンディエゴ」のほか、ゾンビに追いかけられながら走る「ラン・フォー・ユア・ライブズ・サンディエゴ」などユニークな大会も紹介した。

 サンフランシスコ観光協会は代表的な「サンフランシスコ・マラソン」のほか、女性向けのサービスが充実した「ナイキ・ウィメンズ・マラソン」を説明。シアトル・ワシントン州観光事務所は、アメリカ国内10大マラソン大会のひとつ「シアトル・マラソン」を紹介するとともに、全日空(NH)の成田/シアトル線新規就航により航空ネットワークが拡充したことをアピールした。

 米国オレゴン州駐日代表部は、「ポートランド・マラソン」について発表。制限時間がないため完走率は約97%にのぼると説明し、初心者でも参加可能な大会だとアピールした。カリフォルニア州観光局は、「ナパバレー・マラソン」などそのほかの西海岸で開催される大会を紹介。あわせて、マラソン大会と組み合わせた観光素材としてワイントレインやカリフォルニア料理などを提案した。