観光庁長官の井手憲文氏は10月24日に開催した記者会見で、2012年度下期は観光産業政策検討会を通した観光産業強化と、MICEの誘致のための具体的な取り組みを重視していく方針を示した。

　観光産業政策検討会は、観光立国実現のためには観光産業の強化が不可欠との考えのもと、日本の観光産業全体のレベルアップをはかるための具体的な方策を検討するために実施しているもの。井手氏は「観光庁として、今まで観光産業を強くするために注いできた力は少なかった」と振り返り、「（今年度）後半でしっかり仕上げていかなくてはならない」と意気込みを述べた。

　また、MICEの誘致については、今まで観光庁や関係者は受け身の体勢で、掛け声はあげるもの掛け声倒れで終わっていたと反省。「中身のある行政に展開していかなければならない」とし、MICEを積極的に誘致するための具体策を創出していく考えを示した。MICEの中でも、「オールジャパンとしてやるべきものは大型のコンベンション」との考えで、検討会を設置し、取り組みを進めていく考えだ。

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