ガリバー創業者、新オペレーター立ち上げ、「G2トラベル」
ガリバーズ・トラベル・エージェンシー(GTA)創業者のデイビッド・ババイ氏が、再びツアーオペレーターを立ち上げた。社名は「G2トラベル」で、GTAの創業メンバー7名がババイ氏を会長として迎え開始した。
G2トラベルは欧州へのグループツアーを専門とし、現地では2011年10月に会社を設立。日本でも、GTAの日本進出を主導した山口精一氏が代表取締役として「G2トラベル・ジャパン」を2012年4月に立ち上げており、9月には日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)に加盟。11月には営業を開始する計画だ。
山口氏によると、G2トラベルは欧州への「サービス付き」のグループツアーの手配に特化し、FIT向けのホテル宿泊や航空券のみの流通は手がけない方針。これは、FITを対象としたビジネスが「物品販売」でありIT企業がその役割を担いつつある中で、「旅行業、手配業をしたい」という思いの表れであるという。
世界中の市場をターゲットとしており、すでにバンコク、ジャカルタ、日本、香港、台北にセールスオフィスを開設。欧州の現地拠点もブカレスト、ロンドン、ローマ、ベルリン、パリ、マドリッドに設けており、社員数も約200名に達している。
こうした急速な成長は、ババイ氏の資金力に加え、クオニイトラベルのGTA買収に伴う人員整理もあり、GTAから人員を引き継ぐことに成功していることも理由。例えばバンコクやジャカルタではGTAの現地拠点から約半数が移った。当面は欧州へのツアー専門とするが、将来的には世界中のセールスオフィスごとにインバウンドに取り組みたい考えもあるという。
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