ミディ・ピレネー、日本でのプロモーション継続、多様性アピール
フランス観光開発機構(ATF)とミディ・ピレネー地方観光局はこのほど、フランス観光ワークショップワークショップ「Sakidori France」開催に伴い、都内でレセプションを開催した。来日したミディ・ピレネー地方観光局総裁のフィリップ・ゲラン氏は「ミディ・ピレネーはフランス好きの人々にもっとも薦められる地方であると確信している」と述べ、日本での認知を向上し、存在感を強めていきたいと話した。
ゲラン氏によると、ミディ・ピレネーには年間1600万人が訪問しているが、遠隔地からの来訪者数で見ると、日本人は北米に次ぐ第2位。トゥールーズやアルビ、ルルドへ訪問するケースが多いという。同観光局は2011年からATFの「感動大国、フランス。」プロモーションに加わっており、今後も日本人訪問者数増加をめざし、活動を続けていく考え。今年9月にはJR中央線快速や東京メトロ車内での中吊り広告やポスター、新宿駅でのポスター掲出、JR中央線快速や東急田園都市線、東横線の車内ビデオ放映など、交通広告も実施しており、推定で590万人に訴求したという。
レセプションではプレゼンテーションを実施し、ミディ・ピレネーの観光素材を紹介。同地域は2010年に世界遺産に登録されたアルビの司教都市をはじめ、5つの世界遺産を有しており、「フランスの最も美しい村」として31の村が選ばれている。また、今年4月にはアルビのトゥールーズ=ロートレック美術館がリニューアルオープンしており、展示スペースが倍増。初公開の作品も展示中だ。加えて、トゥールーズのブラニャック空港にはパリから毎日41便が就航しており、欧州の主要都市に27路線を運航しているなど、アクセスの利便性も強調した。
ゲラン氏は日本人は旅先でいろいろな体験をして、それを分かち合いたいと考える傾向があるとし、ミディ・ピレネーは多様な観光素材があることから「日本人の志向にマッチしている」とアピールした。