主要58社、7月海外旅行は8.6%増-訪日、10年水準を上回る

  • 2012年9月10日

 観光庁が取りまとめた主要旅行会社58社の2012年7月の旅行取扱状況速報によると、海外旅行は前年比8.6%増の2100億3965万円となり、12ヶ月連続の増加となった。2010年比でも6.6%増となっており、一部の旅行会社からは、円高傾向の追い風や、中国や台湾、シンガポールなどのアジア方面、北米、ハワイ、ミクロネシア方面を中心とした堅調な推移が報告されているという。

 企業別で見ると、ジェイティービー(JTB)グループ14社計が13.8%増の464億2788万円、エイチ・アイ・エス(HIS)が5.8%増の296億435万円、阪急交通社が243億280万円と上位3位を占めた。

 伸び率では、JTBグローバルマーケティング&トラベルが490.5%増の1億3493万円と最も高く、次いでJTB東北が79.1%増の13億2470万円となった。取扱高が50億円を超えている企業では、日本通運、ジャルパック、JTB法人東京、JTB西日本、JTB14社の順で高い伸び率を示した。

 また、海外募集型企画旅行の実績では、取扱額は11年比9.4%増の672億5890万円、取扱人数は5.3%増の36万4904人。10年比では取扱額は5.5%増と増加したが、人数は2%減と減少した。1人当たりの単価は10年が17万1136円、11年が17万7419円、12年が18万4319円と年々上昇している。

 海外旅行以外では、外国人旅行が11年比54.9%増の55億1535万円となり、10年比でも5.1%増と増加。国内旅行は3467億4391万円で、11年比では3.0%増だが、10年比では4.7%減と下回った。合計は11年比5.4%増、10年比0.7%減の5622億9891万円だった。


▽主要旅行会社取扱概況
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