春秋航空、鳥取/上海間でプログラムチャーター-9月から週2便
春秋航空(9C)は9月23日から、鳥取の米子/上海間をプログラムチャーターで運航する計画だ。木曜日と日曜日の週2便で合計10往復を運航する。使用機材はエアバスA320型機で、全席エコノミークラスの180席。
9Cによると、今回のプログラムチャーターは定期便就航をめざした第一ステップとの位置付け。9Cでは2011年からの3年間で、日本の10都市で路線を新設する計画だが、今回の米子は4都市目にあたる。既存の茨城、高松、佐賀は観光、ビジネスとも需要が見込めるが、鳥取は観光が主軸であり、ベースとなる需要は確保できていないとみる。今回のチャーターは11月まで開催中の大型国際イベント「国際まんが博」に合わせてのものだが、今回のチャーターを足がかりに需要を確保していきたい考えだ。
鳥取県交通政策課によると、上海では鳥取県の知名度が低いため、9Cの就航を活用しながら知名度向上をはかっていく方針。米子/上海間では8月には吉祥航空(HO)が往復5本のインバウンドチャーターを実施したが、約400名の訪日旅行者が訪れたという。今後も中国での知名度向上のため、交通広告の実施やメディアへのピーアールを実施していく方針だ。
運賃は片道3000円から。交通政策課によると、販売は180席のうち60席を中国発のインバウンドツアー、60席を日本発のアウトバウンドツアーで利用し、残り60席を9Cのウェブサイト経由で直販するという。日本発のツアーは、日本旅行業協会(JATA)の鳥取地区委員会を中心に十数社の旅行会社が商品を造成しており、米子と上海間の単純往復ではなく、米子から上海に行き、高松に戻るなどの他空港との組み合わせツアーも設定。鳥取に加え、岡山や兵庫といった山陰地域でもアピールしていく。岡山や姫路から9Cの乗客向けに無料バスも実施する計画だ。運航スケジュールは下記のとおり。
▽9C 米子/上海線運航スケジュール(2012年9月23日~)
9C8846 YGJ 19時05分発/PVG 20時35分着(木、日)
9C8845 PVG 15時10分発/YGJ 17時35分着(木、日)