ピーチ、「原理主義的LCC」めざす-直販比率は7、8割想定
ピーチ・アビエーション(MM)代表取締役CEOの井上慎一氏がこのほど本誌インタビューに応じ、就航以来の実績とその評価、今後の展開などについて説明した。井上氏は、LCC各社のビジネスモデルが多様化する中で、「あくまでもLCCの原理主義的なモデルをめざしている」と強調。一方で、ジェットスター・ジャパン(GK)、エアアジア・ジャパン(JW)と比較して「経験が少ないのは事実」とし、目標として掲げる3年間での黒字達成に向け、日本市場に合った事業運営を模索していく考えを示した。
就航から約5ヶ月間の実績としては搭乗率が約75%、定時運航率が約94%で、就航率が99%。井上氏は就航率について「是非これは強調したい。100便に1便しか欠航していない」と語り、LCCは欠航が多いなどのネガティブイメージと一線を画したい考えを示した。
顧客層については、当初からターゲットとしていた若年層の取り込みがうまくいっているといい、最も多いのは20代前半から30代前半の女性。また、全旅客に占める女性の割合は51%で、49%の男性も「そのうちのかなりの人数」が母子での利用の男の子。全日空(NH)の場合は7割が男性であり、異なる顧客層を取り込めているとの考えから、「深刻なカニバリゼーションは起きていない」と分析した。
このほか、旅行会社との関係では、エイチ・アイ・エス(HIS)が販売を始めたところだが、直販比率は「ほぼ100%」。ただし、「他社とも話は進んでおり、もう間もなく販売していただくことになる」といい、最終的には「7、8割の直販比率が保てればまずまず」と語った。
※インタビューの詳細は後日掲載