日本旅行、下期はプレエコ・ビジネス利用商品増加-早期予約の取組深化
▽早期需要取り込み深化、早割増強
永尾氏は上期から実施している早期需要の取り組みをより深化する方針を示した。ヨーロッパでは「大好き」シリーズを例年より約2週間早く発売。出発60日前までの予約について、今までの1名あたり1万円割引から1名あたり1万5000円に増やした。さらに、「ベストBUY」シリーズでは初めて出発60日前の予約で1万円割引を設定。2名催行商品を1.5倍に増やし、販売店側の売り安さも念頭に置いた。
現時点の下期の海外旅行の予約は売上ベースで、11月は前年の1.4倍、12月は2倍と非常に好調に推移しており、永尾氏は「幸先の良いスタートを切った」と述べた。今年は年末年始の日並びがよいことや旅行商品の価格帯の低下が消費者にとって大きなメリットとなるため、今後さらに増加が期待できるという。
一方、間際予約は春夏以降増加傾向にある。永尾氏は「早期化と間際化の二極化が進んでいる」とし、間際需要についても価格訴求型商品を設定し、取り組みを強化していく方針を示した。