ジャルパック、下期は品質重視、LCCと差別化-ビジネス、プレエコ商品強化
ジャルパックは2012年下期商品を設定し、7月18日から商品の販売を順次開始した。同社代表取締役社長の二宮秀生氏は7月23日の記者会見で、下期のキーワードとして「JALグループだからできるサービス」「ジャルパックならではの旅」をあげた。JALグループの中核の会社として、日本航空(JL)の路線運営や「LCCと一線を画した、フルサービスキャリアとしての高品質なサービス」と連動しながら「より上質な旅を提案していきたい」考えだ。
ジャルパックの12年度の目標は、海外旅行取扱人数が28万1000人、国内旅行が200万8000人。二宮氏によると、上期は計画値を上回るベースで推移しており、海外旅行ではとくにユーロ安のヨーロッパ、JLがボストン線を就航したアメリカなどのロング方面が想定を上回ったという。下期についても「この勢いを継続していきたい」と意欲を見せた。
海外商品では、LCCとの差別化を意識して、商品造成やパンフレット制作を実施。商品ではビジネスクラスとプレミアムエコノミークラス利用のコースを拡充した。二宮氏によると、ビジネス客に加えレジャー客の利用が増えてきているといい、今後増加が見込まれるアクティブシニア層などに対し利用を働きかけていきたい考え。また、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどでJL国内線追加代金を無料とすることで、地方からの需要の取り込みもはかる。
さらに、全方面のパンフレット巻頭でJLならではのサービスを改めて紹介。飲食やエンターテイメントなど機内での無料サービスに加え、特にハワイやグアム線などファミリー路線での重要サービスとして、機内預け荷物が2個まで無料である点などをアピールする。
次ページ>>>ハワイとアメリカなどの長距離方面強化