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アクセスランキング、1位はANA新路線、2位はルックJTB下期商品

  • 2012年7月13日

ミャンマーで出会った女の子。ミャンマー旅行は“人に癒される”旅でした [総評] 今週は、全日空(NH)の新路線に関する記事が1位になりました。10月15日から成田/ヤンゴン線を復便し、10月28日には成田/デリー線の運航を開始するというものです。

 ミャンマーは2008年に日本旅行業協会(JATA)の視察団に同行して訪問したことがあるのですが、人懐こく優しい人々、広大な大地に広がる無数の仏塔、親しみやすく美味しい食事など多様な魅力を備えた素敵なデスティネーションで、今でも頻繁に思い返します。

 今回のNHの便は、全席ビジネスクラスのボーイングB737-700ER型機を使用するとのことで、レジャーの面での需要喚起効果は限定的と思われますが、出張で現地を訪れて魅力を感じ、旅行で行ってみようと思われる方もきっといるはずですし、将来的な需要増の呼び水になってくれればと大いに期待しています。

 さて、今週の2位はルックJTBの下期商品についての記事です。全体的な特徴については記事をご覧いただくとして、気になるのは目標人数です。JTBワールドバケーションズでは、通年の取扱人数目標として過去最高となる前年比6%増の140万人を掲げていますが、上期は20%増の71万4000人を送客する見込みです。

 この見込み通りであれば達成率は51%となり、単純計算で下期の実績が前年を割り込んでも140万人を達成できることになります。確かに、昨年に震災の影響から脱し、出国者数がプラス成長に戻ったのは7月でしたから、今年の7月以降は前年割れの可能性もあり得ます。

ミャンマー、インレー湖の朝焼け しかし、JTBがこのほど発行した「JTB REPORT 2012 日本人海外旅行のすべて」では、2012年の出国者数について、「当初の予測を大きく上回り、1800 万人台に到達する可能性が非常に高いだけでなく、1900 万人近い水準に達することもあり得る」としており、引き続き市場が拡大する可能性が高いとされています。

 安・近・短の傾向が強く、市場の拡大がそのまま旅行会社の利益増につながるわけではないのが悩ましいところですが、パッケージツアーの取扱人数が増加していくことは望ましいことですし、やはり過去最高を更新することは自信にもつながりますので、ぜひ140万人といわず150万人、160万人を達成できて欲しいと願っています。

 今週はこのほか、フランスとの航空協議に関する記事もランクインしており、羽田空港の昼間時間帯にも路線を設定できるようにすることで合意したことを紹介しています。市場の拡大と座席供給量の増加には密接な関係がありますから、こうした変化は少なからず市場に影響を与えるでしょう。2014年3月末以降ということでやや時間がありますが、航空各社がどのような判断を下すか、注意深く観察し、その影響を見誤らないようにしなくてはなりません。

 なお、座席供給量増の担い手として現在大きな注目を集めているのがLCCですが、来週の月曜日、7月16日から1泊3日でエアアジアX(D7)を取材してきます。LCCの成功例とされる彼らが何を考え、どのように日本市場や旅行業界を見て、どのような展開を予定しているのかをお伝えしたいと考えています。(松本)

▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2012年7月第2週:7月8日0時~7月13日20時)
第1位
全日空、成田/ヤンゴン、デリー線開設へ-ビジネス需要に焦点(12/07/10)

第2位
ルックJTB、下期商品発表、140万人に向け商品革新継続(12/07/11)

第3位
フランスも羽田昼間可能に、成田自由化も-日仏航空協議(12/07/09)

第4位
HIS、夏休みの予約は17%増-8月は過去最高を予想(12/07/08)

第5位
全日空とルフトハンザ、共同事業拡大へ-LXとOS追加、ATI申請(12/07/10)

第6位
現地レポート:タイ、女性向け素材が充実-TTMポストツアー(12/07/12)

第7位
スターフライヤー、国際線初日はほぼ満席-予約も順調に推移(12/07/12)

第8位
成田、公式アプリ開発、空港内マップなどで利便性向上(12/07/12)

第9位
楽天トラベル、上期はスーパーセール効果高く-訪日やカード対応強化も(12/07/09)

第10位
日旅アメックス、出張専門コンサルサービス開始-インハウスと協働も(12/07/12)