カーニバル・ジャパン、日本発着クルーズで市場開拓-新規取扱も歓迎
今回の日本発着クルーズの特徴は、外国船の雰囲気を味わいながら日本を再発見できる旅程としたこと。例えば旅程の面では、瀬戸内海や知床半島など、クルージングだからこそ美しい景色が楽しめる航海を入れたり、「博多どんたく」の開催にあわせた博多寄港や、日本の温泉に焦点を当てたコースなど、日本の良さが感じられる「テーマ性に富んだ内容に工夫した」という。
船内のサービス面では、従来のプリンセス・クルーズの水準はそのままに、日本発着クルーズならではの特別サービスも設定。日本語スタッフ50人を乗船させるほか、日本語でのメニュー案内や船内アナウンスを実施し、船内カルチャー教室も日本語で実施する。
また、日本人シェフによる本格的な日本食の提供や、船内ブティックでは日本人の好みにあわせた品揃えを検討しており、「プリンセスのスタイルを残しながら飽きのこないサービスを提供する予定」と説明。「リピーターには『他のプリンセスの船とは違うが、これもなかなかいい』と思ってもらえる内容にしたい」と説明した。
すでにゴールデンウィークを中心に予約が入ってきており、客室カテゴリーではミニスイートや海側バルコニーからの予約の入りが多いという。また、外国客船として日本をじっくり巡るクルーズがあることから欧米市場の問い合わせも多い。児島氏は「利用客の1、2割は海外客になる見込み。異文化交流も楽しんでもらえる」とアピールした。