JTBGMTとJTBエイティーシーが合併、訪日拡大-アジア強化、MICEやWEBも

  • 2012年6月20日

 JTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)とJTBエイティーシーは7月1日に合併する。JTBグループの訪日事業部門として、欧米市場を中心に営業展開するJTBGMTと、アジア市場を中心に営業展開するJTBエイティーシーを合併することで、両社のノウハウを融合。訪日事業の機能特化型会社として、経営の効率化や訪日事業の成長促進、取扱の拡大をはかる。

 JTB広報室によると、2010年度の取扱高はJTBGMTが217億円、JTBエイティーシーが47億円。今後は拡大が期待されているアジアを重要市場と捉え、取り組みを強化していく考え。現在JTBグループの新中期経営計画を策定中だが、そのなかで2014年度の中国、アジア合計の取扱高136億円をめざすとした。さらに、拡大が想定される訪日MICEやインターネット販売についても強化していく考えだ。

 合併後の存続会社はJTBGMTで、新代表取締役社長には引き続きGMT代表取締役社長座間久徳氏が就任。新たな部署として「中国部」「アジア部」「アジアFIT販売部」を設け、JTBエイティーシーのスタッフを配置する。新会社ではJTBグループの訪日事業を牽引する会社として、アジアや欧米、オーストラリアからの訪日旅行の企画、手配、商品造成を主に事業を展開。さらに、JTBグループが推進するグローバル戦略と連携し、将来的には訪日だけでなく海外to海外の営業も実施していく予定だという。