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南アフリカ、年間3万人誘致へ-日本人客が好調に推移

  • 2012年6月18日

東京でワークショップ開催

ワークショップに来日したSATのエブリン・マフラバ氏(左)、ブラッドリー・ブラウワー氏(右)  南アフリカ観光局(SAT)は6月15日、東京で「南アフリカ ワークショップ 2012」を開催し、マーケティング方針について語ったほか、ホテル、ツアーオペレーター、地方観光局、航空会社など現地サプライヤー26社・団体が参加するワークショップを実施し、約250人が集まった。

 同日に開催したセミナーにおいて、SATアジア・パシフィック地区リージョナルマネージャーのブラッドリー・ブラウワー氏は、2011年の実績と今後のマーケティング方針を総括した。それによると、2011年の南アフリカへの訪問者数は833万9354人と前年比3.3%の増加。さらに2010年のFIFAワールドカップによる渡航を差し引いた分の訪問者数は7.4%伸びたという。日本からは2万6284人と前年から4.7%減少したものの、同じくW杯の渡航4000人を除くと11.5%の増加となった。 

 W杯による観光業への効果は顕著に表れており、「特にアジア地区の伸びが著しく、日本は今年に入って1月は25.2%増、2月は39.5%増と大幅に増えた。2012年の日本の訪問者数の目標3万1009人に向けて前進している」とブラウワー氏はいう。さらに、日本市場の最近の傾向として「FITの伸びとMICE関連への関心、若い人からの興味が向いてきていること」をあげる。

東京会場のワークショップにはサプライヤー26社・団体が参加  SATはこれまで日本市場向けにケープタウンとクルーガー国立公園に加え、ムプマランガ州のプロモーションをしてきたが、ブラウワー氏はこれにガーデンルートを加えたいと主張。ガーデンルート上にはナイズナのような個性的な町やイルカやクジラが見られる場所や、イベント開催地やアクティビティができる場所が点在する。「アクティビティが豊富なため若者などあらゆる層に対応する」と米国・アジア・オーストラレーシア地区リージョナルマネージャーのエブリン・マフラバ氏もデスティネーションの広がりに期待する。

 南アフリカは、2020年に訪問者数1500万人という中期目標を掲げており、この達成に向けて、3月には新しいスローガン「South Africa: Inspiring new ways(心が踊る感動体験)」を定めている。日本では、2012年は日本語の“絆”と同意義のUbuntu精神のもと、自然、ワイルドフラワー、アドベンチャー、暖かい人々などの魅力を組み合わせた旅を提供していくという。このほか、セミナーではコンテンツを再編成したウェブサイト、旅行会社を対象にした「Meet South Africaアイテネラリーコンテスト」、リニューアルされた南アフリカ観光のエキスパート育成プログラム「FUNDI(フンディ)SCHOOL」など、今後のキャンペーンの内容を紹介した。