メキシコ、カンクンの魅力アピール-ウェディングやMICEに注力

  • 2012年6月13日

メキシコ大使館次席のエリア・ソーサ・ニシザキ氏  メキシコ観光局とカンクン観光局は12日、共同でカンクン観光セミナーを開催した。セミナーに先立ち、メキシコ大使館次席のエリア・ソーサ・ニシザキ氏は「年間約8万人の日本人がメキシコを訪れている。アジアの中でも最も大きな市場」と話し、日本は引き続き重要なマーケットであるという認識を示した。

メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏  メキシコ大使館によると、今年1月から4月までのメキシコへの日本人渡航者数は前年比18.4%増の2万6560人。震災の影響のない2010年比では29%増の伸びとなっている。メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏は「年間約8万人の日本人渡航者のうち、半分がカンクンを訪れている。さらにカンクンを売ってもらうためセミナーを開催した」と話し、旅行会社に協力を呼びかけた。

 また、2011年のカンクンへの旅行者数は全世界で311万5000人。そのうち日本人は約4万人だが、カンクン観光局では来年約2%の増加をねらう。ターゲットとしてはまずハネムーンで、今後はウェディング市場にも力を入れていく考えだ。このほか、ファミリーや女子旅に加えて、世界的なコンベンションも多く誘致していることから、MICEデスティネーションとしてもアピールしていく。

 最大の観光ポイントはカリブ海側に伸びる24キロのビーチで、砂に鉄分が少ないため、熱くならないのが特徴だ。また、さまざまなマリンアクティビティーも紹介。なかでも5月から9月にかけてはジンベイザメと泳げるプログラムが人気を集めているという。また、2012年12月21日はマヤ文明で新しい暦が始まる日とされていることから、カンクン近郊の世界遺産チチェン・イッツァ遺跡やトゥルム遺跡へのデイツアーも推奨した。

 そのほか、セミナーではパレスリゾーツ、ウェスティン・カンクン、ザ・ロイヤル・イン・カンクン、ハードロック・カンクンがそれぞれのホテルを紹介。また、アメリカン航空(AA)、ユナイテッド航空(UA)、デルタ航空(DL)、アエロメヒコ航空(AM)の各社が日本からカンクンへのアクセスについてプレゼンテーションを実施した。