JALチャーター、「工夫」で需要開拓-将来的にはB787活用も
日本航空(JL)本店国際旅客販売推進部国際業務部グループアシスタントマネジャーの宮城孝浩氏は6月5日、本誌取材に応じ、現状と今後のチャーター戦略を語った。JL全体の事業計画として「チャーターの規模を大きく増やすことはしばらくない」中で、チャーター便の設定方面や旅程、機内サービスなどを工夫し、需要を開拓していくという。
2011年冬スケジュールのチャーター本数は往復ベースで約125本。2010年比で5%程度増加している。特にアラスカは7本増の19本としたほか、アラスカと並んで「チャーターの2本柱」と位置づけるパラオも36本運航した。円高効果もあって海外需要全体が好調に推移する中、チャーターでは「オーロラ鑑賞のような明確な目的を持ったお客様が最近増えてきているようで、このニーズに合致した」との分析だ。
11年冬の工夫としては、10年下期が3月上旬までの運航であったのに対し、3月下旬まで設定したほか、旅程もフェアバンクスの単純往復のみであったところを、アンカレジと組み合わせて提供。また、広島発を初めて設定したところ数日で完売となるほど人気が高く、急遽追加でもう1本の運航が決まったという。
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