JTB総合研究所、6月1日に設立-「交流」に力点
ジェイティービー(JTB)は、6月1日にJTB総合研究所を設立する。JTB代表取締役社長の田川博己氏は、同研究所の設立で「JTBの100年の知見をグループ内で集め、新しい観光政策を作る流れを作りたい」と意欲を示した。資本金は2億円で、JTBの100%子会社。代表取締役社長には、現JTB常務取締役兼執行役員で、JTB西日本代表取締役社長の日比野健氏が就任する。
JTB総合研究所ではグループ企業のツーリズム・マーケティング研究所(JTM)の社名を変更し、旅行・観光産業のマーケティング、調査研究などの事業を継承する形を取る。また、観光、交流、集客事業に関する企画、立案、コンサルティングを実施。近年ツーリズムが広域分野に影響を与える経済活動であるとの理解が広がり、ツーリズムへの関心や期待が高まっていることをうけ、従来の旅行や観光の観念、価値観を超えて「交流」に力点をおき、「モノ」や「コト」の交流にも目を向けていく方針だ。
さらに、消費者が旅行に行くまでのプロセスや、旅行前後に起こるさまざまな消費行動の分析を通じ、消費者と地域の双方が活性化するような研究も実施。人々の豊かな暮らし、豊かな地域の実現に向けた提案をおこなうシンクタンクをめざすとした。