トップインタビュー:春秋航空 董事長の王正華氏
ビジネス需要の取り込みはかり、14年までに10路線開設へ
中国内陸部の訪日需要拡大、日本でのハブ空港設置も検討
-中国の訪日市場はどのように取り組んでいきますか
王 上海だけではなく、中国内陸部の西安、成都、重慶などのお客様を日本に送客したいと考えている。そのためには直行便の就航が望ましい。9Cのハブ空港は上海だが、内陸部からのお客様にとって上海経由で日本に行くのは利便性が悪い。航空会社としても経由便では直行便よりもランニングコストがかかる。
直行便にするには、日本のいずれかの場所に拠点となる空港を作り、中国の内陸部との路線を結んだほうが効率的だろう。我々は日本国内にベースとなるハブ空港を作ることを検討している。現在市場調査をしているところだ。場所も検討中で、成田や関空、中部も含め、幅広い視野で考えている。
-日系LCCが次々に運航を開始していますが、他社との競合についてどうお考えですか
王 日系LCCとは市場が異なると感じている。日系LCCは日本の国内需要がメインだが、当社は中国発の訪日需要が一番の大きなターゲットとなる。国際線の場合、日系LCCは日本発アウトバウンドが主流となるため、そういう意味でも違う市場だ。
日本国内線についても、中国人の国内移動はバスがメインになるため、現在のところ路線展開は考えていない。日本国内での他社とのコードシェアについても今のところ検討していない。我々としては日系LCCと共に、日本の航空事業のパイを広げていければと考えている。
-ありがとうございました