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台湾、レジャー農場でファームステイ、修旅や企業研修にも期待

  • 2012年5月15日

台湾レジャー農業発展協会理事長の鄧雅元氏  台湾レジャー農業発展協会がこのほど初来日し、5月14日には東京・京王プラザホテルで「台湾レジャー農場東京交流会」を開催した。台湾のレジャー農場は、農場や牧場の事業者が宿泊施設の運営や体験プログラムを提供し、国内外からの旅行者を受け入れる台湾版のファームステイ。台湾レジャー農業発展協会はレジャー農場の普及と発展を目的に1998年に設立され、現在、約200カ所のレジャー農場が加盟している。

 今回はそのうちの8農場の経営者ら36名が来日し、旅行業界関係者らにプレゼンテーションを実施。その後はワークショップ形式で情報交換を行なった。プレゼンテーションに先立ち、挨拶に立った台湾レジャー農業発展協会理事長の鄧雅元氏は、「協会の理念は生活、生産、生態、生命の4つの生の充実。レジャー農場の品質向上と農場のブランド化に取り組んでいる。今回の初来日を機に日本旅行業界との交流を深めたい」と来日のねらいを述べた。

 来日した8農場は台湾でも有数のレジャー農場といい、台北からもアクセスが良く、レジャー農場の先進地域とされる台湾北部からは、牧場主体の「飛牛牧場」、伝統的な農業体験ができる「頭城レジャーファーム」、カニ博物館を併設する「北関レジャーファーム」、果樹園に囲まれた「シャングリラレジャーファーム」の4農場が参加。

 また、自然に恵まれ農産物の豊かさで知られる台湾南部からも、3代続く「大坑レジャーファーム」、独立峰の頂上付近にあり雲海の景色で有名な「仙湖レジャーファーム」、植物園さながらに花に囲まれた「南元ガーデンレジャーファーム」、景勝地の阿里山にある「龍雲レジャーファーム」の4農場が参加した。

 いずれのレジャー農場も規模が大きく広大な敷地を持ち、宿泊施設もファームステイの施設というよりホテルに近い内容を備えており、台北の一流飲食店並みの味を提供するレストランを併設するケースもあるという。また、農作業体験や自然観察などの体験プログラムも充実しており、国内外の学校の教育旅行にも利用されている。台湾レジャー農業協会では日本からの海外修学旅行や企業研修旅行の誘致にも期待をかけている。