ペルー、12年は08年の4.6万人並目標に-テーマごとの観光アピール
第12回WTTCグローバルサミットや、国立科学博物館にて開催中の「インカ帝国展・マチュピチュ『発見』100年」に合わせ、現地よりペルー貿易・観光省観光副大臣のクラウディア・コルネホ・モメ氏らが来日し、このほど都内で旅行業界向けの懇親会を開催した。モメ氏は「日本市場は重要。(4万6059人であった)2008年のレベルまで戻したい」と意欲を示した。シニア層のほか、ハネムーナーやビジネス層にもペルーをアピールしていきたい考えだ。
ペルー政府観光局によると、ペルーの2011年の外国人旅行者数は速報値で251万8000人で、このうち日本人観光客数は前年比36%増の4万1577人となる見込み。外国人旅行者全体に占める日本人の割合は2%に満たないが、ペルーでの旅行消費は416万米ドルでペルーの観光収入の10%を占めていることから、日本を重要な市場と位置づけているという。
また、モメ氏は、旅行会社からクスコやリマ、マチュピチュなどの南部の定番ルート以外について知りたいという要望もあると述べ、「知られざるペルーを発掘してほしい」と呼びかけた。テーマごとの観光を推進していく考えで、織物の産地を訪ねる周遊ルートなどをアピールしていきたい考えだ。同局日本事務所戦略担当ディレクターの今野里香氏も「マチュピチュをはじめ11の世界遺産を擁するペルーだが、実はそれ以外の魅力もある」とし、近年オープンしたばかりのラグジュアリーリゾートやアマゾン流域、文化、博物館などを紹介した。
今後は旅行会社との共同マーケティングキャンペーンや旅行会社向けセミナー、ワークショップを実施し、一般消費者向けにも旅行説明会などプロモーション活動を展開していく計画だ。さらに、日本市場向けに日本語サイトを作成中で、夏以降に開設する予定だ。