全日空、業績予想を上方修正、旅行事業が堅調

  • 2012年4月23日

 全日空(NH)は4月23日、2012年3月期(2011年4月1日~2012年3月31日)の業績予想を上方修正した。連結業績予想の売上高は、1月31日に発表した前回予想の1兆4000億円から1兆4110億円に引き上げ。これは、航空運送事業における国内線のビジネス需要が伸び悩んだ一方で、旅行事業が堅調に推移したためという。

 また、営業利益は航空運送事業でコスト削減がさらに進んだことなどにより900億円から970億円とし、経常利益は航空機の除売却損益が改善したことなどから、560億円を680億円とした。当期純利益は200億円を280億円に引き上げている。

 なお、NHの個別業績では、売上高が国内線ビジネス需要の伸び悩みなどにより、1兆2400億円から1兆2330億円に引き下げ。一方で、営業利益は820億円を880億円に、経常利益は500億円を600億円に、当期純利益は180億円を260億円にそれぞれ上方修正している。