2011年の航空事故率、過去最低に、270万回に1回
国際航空運送協会(IATA)によると、2011年の航空事故発生率は0.37%となり、2010年の過去最低をさらに下回った。これは欧米製の航空機の全損事故が100万回の飛行あたりに発生する確率を表したもので、0.37%は270万回に1回の事故が発生したことになり、この確率は2010年と比較すると39%改善した。
地域別で見ると、アジア太平洋は0.25%、欧州は0.00%、北米は0.10%。北アジアも0.0%であった。アジア太平洋と欧州、北アジアは前年よりも改善し、北米は変化なかった。CIS諸国は前年が0.00%であったのに対して1.06%と高くなり、ラテンアメリカ/カリブ海地域は1.28%であったが前年の1.87%よりは回復。
一方、中東/北アフリカ地域は0.72%から2.02%に悪化。アフリカは7.41%から3.27%に改善したが、依然として高い数値となっている。ただし、IATAの国際運航安全監査プログラム(IOSA)を取得しているアフリカ系航空会社は0.00%であったという。