成田、CSアワード2011年間グランプリ発表-1社9名が受賞
成田国際空港(NAA)はこのほど、「CSアワード2011」の年間グランプリ2名と特別賞1社7名を選出し、2月24日に授賞式を実施した。年間グランプリには成田エアポートテクノの関根弘明さんと、NAA成田空港セコムの大倉國雄さんが選ばれた。
年間グランプリはNAAのCS協議会委員6、7名で構成された選考会で、「お客様の立場に立った感動を与えるサービスであったか」「NAAのCS意識向上とイメージアップへの貢献度」「職責上のレベルを超えたサービス」の3つの選考ポイントで審査。委員の得点で評価し、決定する。各人が得点をNAA取締役兼常務執行役員でCS協議会顧問の村田保史氏は「いずれのサービスもお客様の立場に親身に立った、お客様に大変喜ばれ、また、大きな感動を与えた大変素晴らしいもの」と評価。今後もNAAの利用者に最大限満足してもらえるよう空港関係者が一体で努力していくとともに、表彰者に対し今後もCS活動推進の牽引者になってほしいと述べた。
年間グランプリの関根さんは、JR線の終電が行ってしまい困っていた外国人旅行者に対し、目的地に行けるようサポート。旅行者は現金の持ち合わせもなく、遅い時間でチケットカウンターも閉まっていたこともあり困っていたが、関根さんは京成線の上野駅終電まで10分程度時間があったことから、急いでATMに案内し切符を購入。西日暮里でJRに乗り換ることも説明し、京成線の終電に案内した。業務時間外にもかかわらず素晴らしいサービスを提供し、空港スタッフの模範になるとともに、NAAのイメージアップにも貢献したことが高く評価された。
また、大倉さんは仙台の自宅にパスポートを忘れて困っていた乗客に親身に対応したことで、お礼のメッセージを受け取った。巡回中に乗客からパスポートを忘れたと相談されたため、航空会社や案内カウンターに問い合わせ、出発時刻に間に合う仙台発成田行きの飛行機があることを調べて乗客に伝えた。乗客は無事にパスポートを手にし、予定より遅れたが出発できたという。業務の範疇外にもかかわらず、乗客の立場にたって冷静に問題を解決した点が評価され、受賞となった。
▽CSアワード2011受賞者(名前/所属)
<年間グランプリ>
・関根弘明さん/成田エアポートテクノ
・大倉國雄さん/NAA成田空港セコム
<特別賞>
・堀口公男さん/成田空港交通
・金子由紀さん/シンガポール航空
・羽鳥美有紀さん/JALスカイ
・リムジン・パッセンジャーサービス(会社受賞)
・近藤千恵さん/ANAエアサービス東京
金子尚登さん/成田空港ビジネス
・円谷紗希さん/ANAエアサービス東京
坂上ひろみさん/ANAエアサービス東京