全日空、11年の国際線旅客数は20%増-12月利用率、16ヶ月ぶり前年超え
全日空(NH)の2011年通年の国際線旅客数は、前年比20.3%増の559万442人となった。東日本大震災の影響で3月、4月は1ケタ増にとどまったものの、それ以外の月では前年比2ケタ増となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は24.8%増で、需要をあらわす有償旅客キロ(RPK)は13.8%増と増加するもASKに及ばず、利用率は6.9ポイント減の71.8%となった。
方面別では、アジア・オセアニアの旅客数が25.8%増ともっとも伸びており、続いて北米が13.5%増と前年を上回った。欧州は1.4%減となった。利用率は全方面が前年を下回り、北米が5.5ポイント減、アジア・オセアニアが10.6ポイント減で、欧州は10.6ポイント減と2ケタ減となった。
なお、12月単月の国際線旅客数は16%増の50万854人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は8.0%増、輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)も10.3%増と増加。利用率は1.6ポイント増の74.4%となり、2010年8月以来初めて前年を上回った。