スパンエアー全便運休、イベリア航空など臨時便、特別運賃も

  • 2012年1月30日

 スパンエアー(JK)は1月28日、全便の運航停止を発表した。経営難によるものといい、BSPもすでに停止。JKでは日本時間1月30日現在、国際航空運送協会(IATA)との間でリファンドに関して調整中としており、合意できれば「旅行会社は、振込もしくは現金で航空券を購入した旅行者に全額を返金できるようになる」としている。カードで決済した場合はカード会社に問い合わせるよう求めた。また、数日内に旅行会社に対して今後の対応を案内するとしている。

 このほか、JKではイベリア航空(IB)、ブエリング航空(VY)、エア・ヨーロッパ(UX)など他の航空会社と接触中で、影響を受けた旅行者が利用可能な特別運賃の設定を働きかけているところ。IBとVYでは、すでに現地時間1月30日まで限定で60ユーロからの特別運賃を設定し、さらに一部路線について臨時増便することを案内している。

 JKが加盟するスターアライアンスなどによると、JKは1986年設立で、当初は国際線チャーターを運航。1994年から国内線定期便の運航を開始した後、直近では航空機31機、従業員2065人で、バルセロナを中心に年間750万人の旅客を輸送。2010年の総売上高は約6億800万米ドルであったという。路線は41都市で1日あたり180便を運航し、日本市場では主に国内線が利用されていた。

 なお、日本地区総代理店であるディスカバー・ザ・ワールド・マーケティングでは、今のところJK側からリファンド手続きなどの説明はないといい、現時点では「チケット番号などを一旦お預かりし、後日ご連絡させていただく」対応を取っているところという。