アクセスランキング、1位はJTB田川社長、JQのマニラ経由便も
[総評] 今週は、ジェイティービー(JTB)代表取締役社長の田川博己氏のインタビューが1位になりました。新春企画として掲載したもので、日本旅行業協会(JATA)会長の金井耿氏、日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)会長の大畑貴彦氏のインタビューもランクインしています。
新春企画では、2012年を迎えるにあたり、東日本大震災という途方もない一大事が起きた1年間を振り返りつつ、これからの1年間に旅行業界がどのように推移するか、そこで働く私たちが何をすべきか、といった視点でお話しをお伺いしました。
2012年の海外旅行市場の動向については、温度差はあるもののお三方ともに明るい見通しを示されています。新年早々、景気の悪いことはいえないという心理的な作用もあるとは思いますが、確かに2011年のプラス成長を思えば十分な可能性があるでしょう。
毎年のように旅行需要にマイナスの影響を与える出来事が起きてきたこの数年間を考えますと、「今年1年間がどのように推移するか」などという質問は、実はほとんど意味のないものなのではないかと悲観的になってしまう部分もありますが、逆にいえば「何かが起きたとしてもこうなる」あるいは「こうする」という心構えが重要なのかもしれません。
今週の2位にはジェットスター航空(JQ)グループが成田/マニラ/ダーウィン線に就航するとともに、関空/台北/シンガポール線をダブルデイリー化するニュースがランクインしましたが、これ以外でもピーチ・アビエーション(MM)が国際線の就航計画を発表したり、全日空(NH)が中部/上海線の再開を決めるなど、座席の増加の話題が増えてきています。
「座席と需要は鶏と卵」と良くいわれますが、航空会社が座席を増やすのは、ほぼ間違いなく需要を生み出したいからではなく、需要があると判断したためです。先週も書きましたが、2012年は2011年のプラス成長を自信として、金井氏のご発言の通り、出国者数の過去最高値を更新する1年としたいものです。
なお、JQのマニラ経由には驚きましたが、過去にはカンタス航空(QF)がマニラ経由で日豪間を結んでいたそうです。それにしても、JQグループは台北経由で関空/シンガポール線に就航し1日2便に増便したりジェットスター・ジャパンを設立したりと、少し前の日本市場であれば考えられなかったような展開を続けています。
インタビューに応じてくださったお三方もLCCによる座席供給量の増加に期待を示されていましたが、実際に今後もこうしたニュースが続くようであれば、旅行業界、旅行市場は間違いなく激変していくでしょう。田川氏は、単にLCCの座席を販売するのではなく、きちんと旅行会社としての商売をすると話されており、どのような形でそのご発言が具体化するか、非常に興味深く感じています。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2012年1月第2週:1月8日0時~1月13日18時)
第1位
◆新春トップインタビュー:JTB代表取締役社長 田川博己氏(12/01/11)
第2位
◆ジェットスター、成田/マニラ/ダーウィン線就航へ、増便も(12/01/10)
第3位
◆ルックJTB、「満足」で商品革新完成へ、過去最高140万人目標(12/01/11)
第4位
◆新春トップインタビュー:日本旅行業協会会長 金井耿氏(12/01/10)
第5位
◆JAL・ANA、年末年始の国際線旅客が1割増、間際で伸び(12/01/10)
第6位
◆ピーチ、関空/香港、台北線開設へ-長崎、鹿児島、那覇も、12年夏スケで(12/01/12)
第7位
◆東電、千葉県の太平洋沿岸地域も観光業の賠償対象地域に(12/01/11)
第8位
◆ハワイアン航空、関空/ホノルル線の機材をA330に-週間で210席増加(12/01/11)
第9位
◆新春トップインタビュー:OTOA会長 大畑貴彦氏(12/01/12)
第10位
◆日本航空、国際線のワイン・シャンパンサービス刷新(12/01/12)