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将来ビジョンを描く 東海予約センター協力会、節目の総会で提起

東海予約センター協力会中京支部(新谷尚樹支部長=高山グリーンホテル天領閣)と大阪支部(日下部啓次支部長=ホテルくさかべアルメニア)の合同総会がこのほど、愛知県・西浦温泉のホテルたつきで開かれた。中京支部会35周年、大阪支部会10周年の節目の総会には約50人が出席した。

 総会の冒頭、新谷支部長は「団体が減り、エージェントの依存度も落ちてきている。40周年、50周年に向け将来ビジョンを立てる時期だと思う」。

 日下部支部長は「新谷さんが話したとおり、震災を経てエージェントの扱いが減った。新しい集客方法はないのか、受け入れ、エージェントがお互いいいようにできないか活発な意見をお願いしたい」と話した。

 次いで、東海予約センターの中京営業所、大阪営業所の11年度営業実績が報告された。中京営業所では、6月まで団体のキャンセルが続いた。秋から回復してきたが前期分のマイナスを取り戻すことができず、宿泊取扱で前年比77.2%に終わった。

 大阪営業所では、新幹線開通で九州方面が伸びたもののユニット商品が中心でバス、レスト中心だった。そのため宿泊は同74.2%だった反面、レストは同102.3%だった。

 同センターの大長征勝社長は「来年度も経済状況は厳しい。しかし、平泉の世界遺産登録で東北へ、大河ドラマ平清盛で中四国方面へは動くだろう」などと見通した。

 この後、旅行会社も加わり、第10回「共に発展する会」も開かれた。140人が参加した。

 ロウタス法律事務所の弁護士、高橋恭司さんの講演に続き、受入施設と旅行会社、東海予約センター社員が12グループに分かれてクレーム対処方法などについてディスカッションした。

 あるグループは、クレームが多くなっているとし、クレームを外に持ち出させずにその場で対応することが対応することが必要と指摘した。別のグループは、人件費抑制のためスタッフが少なくなっている分、スタッフ間のコミュニケーションがクレーム対応につながると話していた。


情報提供:トラベルニュース社