年頭所感、新たな時代への対応、意識改革を-大手各社トップ
▽ジャルパック
代表取締役社長 大西誠氏
「“JALパック”ブランド確立の年に」
「JALパック」のブランド名が海外ツアーに復活して今春で3年目、国内ツアーへの展開は2年目を迎える。2012年を、名実ともに「JALパック」ブランドの確立の年と位置づけている。昨年春に統合された2つの会社の社員が一丸となり、お互いに切磋琢磨しながら「いい旅、あたらしい旅」を創り、伝統のブランドをさらに磨いていきたい。
また今年は、最新鋭機B787の就航によって新しいデスティネーションが増えるとともに、日本航空系ならびに全日空系のLCC各社が運航を開始し、厳しい競争の新時代に突入する。一方で、東京スカイツリーの開業によって大きな旅行需要が期待される。
ホールセール会社として、お取引先の皆様と一緒に、お客様に喜んでいただける安心・快適で付加価値の高いツアーを提供し、旅行需要の創出にまい進していく所存だ。
▽ANAセールス
代表取締役社長 稲岡研士氏
「新たな10周年のスタートの年」
今年、ANAは60周年、還暦節目の年であり、わが社も10年目の節目の年を迎える。これからあと10年後、また20年目の節目の挨拶ができるように、社員皆さんには一体感と使命感をもっていただきたい。
また、企業のビジョン、存在意義を改めて浸透させなければいけないと感じている。ANAを販売面で支えながら収益で貢献することが使命であり、このことを皆さんの胸にしっかり刻んでもらいたい。その上で社員自らがよい商品を作り、効果的な販売体制を考えて実施するという「改善の力学」が働くような会社にしなければ、今後の10年は生き残っていけない。
今年は次の10年に向けて新たな10周年のスタートの年になる。それぞれのセクションでしっかりとした戦略戦術を考え、健康に留意しながら実りある1年にしていこう。
▽ANAグループ
CEO 伊東信一郎氏
「創立60周年-生まれ変わる年に」
昨年は未曾有の大震災をはじめ、社会全体にとって、またANAグループにとっても残念な事象が多くあった。2012年の安全運航とANAグループにとって「今年こそ良い年にする」ことを祈念したい。
2012年はANAグループ創立60周年を迎える。環境面ではいよいよ変化の大きな渦に突入しようとしている。危機感を皆で共有し、これまでの常識、考え方、働き方すべてを変えて真剣勝負を挑む必要がある。私は今年を還暦にも因んで「生まれ変わる年」としたい。
そのためには、お客様目線で仕事を捉え直し、グループを一から作り直すつもりで取り組む。「やっぱりANA」と言っていただくために、どう価値創造に繋げるのかがこの一年の最重要課題だと思う。