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第9回まつりイン台湾2011、4.2万人来場-東北からのメッセージも

  • 2011年12月20日

 まつりイン台湾2011が12月3日、4日に台北で開催された。今年9回目となる同イベントは、舞台でのパフォーマンスやブースでの展示をおこない日本と台湾の交流を促進するもの。実行委員長は元日本観光協会会長で現運輸振興協会会長の中村徹氏、後援は中華民国交通部観光局など。日本からは近畿日本ツーリスト(KNT)とユナイテッドツアーズ取扱いで、歌や踊りの団体が計27団体420名参加したほか、600名の見学者が訪問した。台湾からは少数民族の踊りなども参加し、来場者数は前年より2500名多い合計4万2500名となった。

 今年は東日本大震災を踏まえ、「感謝台湾」「日本は元気です」の2つのテーマを掲げた。日本から参加した27団体のうち、東北地方からは、津軽三味線や、秋田のなまはげ踊りが参加。踊り手や旅館関係者からは、近親者が津波の被害にあった辛さや原発の風評被害に苦しんでいる様子が語られたほか、台湾からの義捐金や励まし、岩手、宮城、福島県から1000名の被災者が「希望の旅」として台湾に招待されたことへの感謝の意が述べられた。さらに、「東北にぜひ来てください!」と呼びかけがなされた。

 また、展示ブースでは、東北コーナーで寄せ書きを募った。「加油日本!」(がんばれ)、「不放棄日本」(あきらめないで)といった署名入りのメッセージが寄せ書きされ、その数は1000件を超えたという。

 KNTやユナイテッドツアーズによると、来年は10周年の記念大会として、これまで以上に地方のまつりを紹介し、日本に来てもらうという双方向交流のイベントとして、幅広い参加を求めていく予定だ。