新生UA、新旅客営業部体制を発足-旅行業界と「Win-Win」で
ユナイテッド航空(UA)は15日、新生UA旅客営業部の紹介を兼ねたレセプションを開催した。挨拶に立ったUA日本地区営業統括の高橋享氏は「旅行業界からの支援をしっかり受け止めて、期待にそえるサービスとプロダクトを提供していきたい」と述べ、旅行業界とはWin-Winの関係を築いていく考えを示した。
コンチネンタル航空(CO)との統合作業を着々と進めているUAは先月、新しい旅客営業部体制を立ち上げた。新しい支店体制は全国10ヶ所11チームで構成。従来の東京、北海道、仙台、新潟、名古屋、大阪、岡山、広島、福岡に加えて、今年9月28日に那覇/グアム線に就航したことから新たに沖縄支店も開設した。
レセプションでは、UAアジア太平洋地区副社長のジェームス・ミュラー氏も登壇。同氏はこの1年を振り返り、「日本とって大変な年だったが、ビジネスパートナーとの協力によってUAは成功を収めるとこができた」と述べ、日本の旅行業界に感謝を示した。また、「今年を表す漢字として『絆』が選ばれた。2012年もパートナーとの絆を深めていきたい」と付け加え、世界一のエアラインとして旅行業界とともに発展していくことの重要性を強調した。
同氏は弊紙のインタビューのなかで、市場動向についても言及。「確かに3.11直後、需要は落ち込んだものの、アメリカ本土線、グアム線とも今はリカバリーしている。日本からのアウトバウンド市場は変わらず力強い」と述べ、来年に向けて需要拡大に期待感を示した。一方、アメリカからのインバウンドについては、「まだ全面リカバリーまではいかないが、着実に戻っている」との認識だ。
現在のところ、新生UA機への塗装はCO機で90%以上、UA機で約半分が完了しているという。今年3月には旅客サービスシステムの統合をおこなう予定だ。