ロサンゼルス、11年は30万人達成見込み、座席増が追い風に

  • 2011年12月15日

 ロサンゼルス観光局ロサンゼルス国際空港(LACVB)アジア・パシフィック地区代表 安達正浩氏
12月12日、ロサンゼルス市、ロサンゼルス国際空港、ロサンゼルス市港湾局、ロサンゼルス観光局から約20名がトレードミッションとして来日し、レセプションを開催した。ロサンゼルス市長のアントニオ・ビヤライゴーザ氏は、「震災後も多くの日本人がロサンゼルスを訪れてくれて嬉しく思っている」と述べ、日本とロサンゼルスとの観光交流の発展に向けて協力する姿勢を示した。

 また、日本旅行業協会(JATA)事務局長の長谷川正芳氏によると、2011年1月から9月までの日本人訪問者数は前年比11.8%増で推移しており、「今年は30万人を達する見込み」だという。これについて長谷川氏は、「航空会社ネットワーク戦略と旅行会社の販売促進、そして観光局のプロモーションが結びついた結果」と述べ、旅行業界としても「さらに多くの日本人がロサンゼルスを訪問するよう最大限の努力をしたい」と話した。

 ロサンゼルス観光局ロサンゼルス国際空港(LACVB)アジア・パシフィック地区代表の安達正浩氏は、2011年の日本人訪問者数について、「ロサンゼルス空港からの入国者でみると30万人弱となる見込みだが、サンフランシスコから入国し訪問した日本人を含めたら33万人から35万人になるのでは」と話す。2010年10月末の羽田路線の開設や、今年7月のシンガポール航空(SQ)による成田/ロサンゼルス線へのエアバスA380型機の投入といった機材大型化が訪問者数の拡大に奏功したと分析。また、円高基調であることや、震災後のアメリカによる支援の様子などで日本人のアメリカに対する好感度が向上したことも影響しているとの見解を示した。

 2012年については、パウワウ開催地ということもあり、業界全体で協力しさらなるロサンゼルスへの旅行促進をはかっていく考えだ。