アクセスランキング、1位はQF営業本部長、2位にはHND/DPS線
[総評] 今週は、カンタス航空(QF)日本地区営業本部長の新谷重則氏にお話しをお伺いしたインタビュー記事が1位になりました。QFは5月にパース線を運休して現在はシドニー線のみの運航ですが、販売状況は「まずまず好調」とのことで、新谷氏は日本支社として座席供給量の拡大を希望していると明言されました。
まずはシドニー線でのボーイングB747型機の運航をデイリーにすることが第一歩になるのかもしれませんが、座席供給量と訪問者数の増減は密接に関係していますので、実際に供給量が拡大されれば、オーストラリア市場の活性化にも大いに期待できるように思います。
座席供給量という意味では、2位のガルーダ・インドネシア航空(GA)の羽田/デンパサール線も、間違いなく日本人訪問者の増加につながるでしょう。中長距離路線は時間帯が良くないといわれますが、空港の近さは確かに魅力ですし、日本人出国者数が前年を上回る推移をする中で成田空港の日本人旅客数が減少し続けてしまっているのも、羽田が使われているという事実の裏返しと考えられます。
成田についていえば、旅行業界誌で働く身としては2空港ともにプラス成長になってほしいところなのですが、既存の市場は限られますのでそう簡単なことではないかもしれません。しかし、新しい市場を開拓できれば話は別です。
ジェットスター・ジャパンの記事が3位に入りましたが、3年から5年後には成田をベースに24機の航空機を運航する予定とのことで、いわゆるLCCが盛んに喧伝する「新規需要の掘り起こし」がジェットスター・ジャパンのめざす運航規模で実現すれば、日本の航空旅行市場は現在とはまったく異なる様相を呈するでしょう。
ピーチ(MM)が運航を開始するのが来年の3月で、エアアジア・ジャパンが8月。今年の3月11日からすでに9ヶ月が経過していることを思えば、市場の変化は本当にあっという間に訪れるはずです。LCCが旅行業界にとって追い風となるか向かい風となるか、あるいは荒れ狂う嵐となるか、現在のところわかりませんが、いずれにしても備えておかなければなりません。
なお、年始の特集として旅行業界がLCCをどのように捉えているかを調べてみようと考えているところですので、広報業務をご担当されていらっしゃる方には是非とも取材にご協力いただけますようお願いいたします。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2011年12月第2週:12月3日0時~12月9日18時)
第1位
◆インタビュー:カンタス航空営業本部長 新谷重則氏(11/12/06)
第2位
◆ガルーダ、羽田/デンパサール線就航へ、12年4月予定(11/12/04)
第3位
◆ジェットスター・ジャパン、5年で1500名体制へ、CAの募集開始(11/12/08)
第4位
◆通訳案内士、東電に賠償請求、対象期間の拡大訴え(11/12/05)
第5位
◆スペシャリストインタビュー<カリフォルニア>:HIS 清野智勝さん(11/12/05)
第6位
◆グランシャリオツアーズが債務整理、代売メインでBtoB影響も(11/12/06)
第7位
◆ユナイテッド航空、単独運航許可証を取得、顧客関連は変更なし(11/12/05)
第8位
◆タイ国際航空、日本人CA28名を採用、3年ぶり(11/12/04)
第9位
◆ホテル予約サイト、満足度1位は「じゃらんnet」、4年連続(11/12/04)
第10位
◆JAL・ANA、10月の国際線旅客は5.1%増、利用率は減少(11/12/07)