11月の旅行業倒産件数は10件、小規模中心に-震災関連は2件

  • 2011年12月8日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、11月の旅行業倒産件数は10件(前年:7件)で、負債総額は5億6900万円(同:9億5900万円)となった。負債総額2億円以下の小規模企業の倒産が中心で、販売不振が原因のものが多い。10件とも倒産形態は「破産」となった。

 また、このうち震災関連倒産は2件で、第3種旅行業の新日本旅行協会が負債1億円、第2種旅行業の碧ツーリストが負債8000万円となった。両社とも国内旅行を中心に、新日本旅行協会は修学旅行などを、碧ツーリストは登山ツアーなどを取り扱っていた。震災以降の旅行者の減少が倒産に大きく影響したという。

 宿泊業の倒産件数は10件(同:12件)で、負債総額は83億300万円(同:140億4900万円)となった。震災関連倒産は2件となった。