シドニー空港が新構想、内際ターミナル一体化も
シドニー空港はこのほど、将来的な方向性としてターミナルを現行の国内線と国際線で分割する方式を取りやめ、アライアンスごとに分ける構想案を発表した。既存の設備の運用効率を上げてより多くの輸送量を実現するとともに、さらに将来的なターミナルの拡張も可能にするものという。現時点では構想段階で詳細は未定。また、実現には関係各所との調整などが必要になる。
構想では、現行の国内線ターミナルであるT2、T3を、ジェットスター航空(JQ)を含むカンタス航空(QF)グループと、QFグループの国際線におけるパートナー航空会社用に変更。一方、現国際線ターミナルであるT1は、ヴァージン・オーストラリア航空(DJ)とパートナー航空会社用とする。DJは、このほどオーストラリア当局からシンガポール航空(SQ)との提携を正式に承認されたところだ。このほか、QFとDJ以外のリージョナル航空会社のターミナルは、今後の協議によるという。
今回の新構想の実現に向け、シドニー空港とQFグループ、DJは法的拘束力のない覚書を締結。QFグループCEOのアラン・ジョイス氏は、「新構想は、QFとJQをご利用になるお客様に大きな利益をもたらす」と歓迎するコメントを発表し、DJ・CEOのジョン・ボルゲッティ氏も、「旅行者へのサービスを改善し、オーストラリアの旅行産業を成長させる提案であれば、我々は必ず賛成する」としている。