フォトニュース:四川大震災から復興、都江堰
展望台の秦堰楼や二王廟も観光可能に
四川省・成都近郊の観光地、都江堰が今年4月に全面オープンした。都江堰は日本発のパッケージツアーにも組み込まれる人気の観光地であったが、2008年5月12日に発生した四川大地震後で、展望台の秦堰楼や都江堰を作った李親子を祀る二王廟など東岸の観光ルートが崩壊。地震後は、この部分を除いての一部オープンとなっていた。水利施設を見渡せる秦堰楼や南北朝時代に建てられた二王廟は都江堰観光のハイライトのひとつであっただけに、待望の再オープンとなる。
青城山-都江堰旅遊景区管理局のマーケティング・マネージャーである袁慕蓉氏によると、現在、都江堰を訪れる国内の旅行者数は約300万人で、震災前より増えている。国内の観光需要の増加に加え、「復興した姿を見たいというニーズもある」という。
中国政府は震災からの復興にあたり、被災した自治体に経済力のある都市をあてがい、そこが復興支援をするようにした。都江堰市の場合は上海市が支援先で、上海市のGDP(域内総生産)の2%が復興資金に当てられた。現在まで1000億元が投下され、そのうち3分の1が観光業に使われている。
袁氏は「震災の影響で、海外の旅行者にはまだ不安感が残っているようだが、市内生活もすでに復興している。今後は積極的に外へ出て、各地でプロモーションをしていきたい」と話す。
なお、日本旅行業協会(JATA)は11月下旬、冬の成都・九寨溝への送客増加を目的とした視察団を派遣。その一環として、都江堰を視察した。今回は、再オープンした部分を含む観光視察の様子を写真で紹介する。
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