高級ホテル満足度1位はリッツ、6年連続-JDパワー調査

  • 2011年11月28日

 JDパワーアジア・パシフィックが実施した「2011年日本ホテル宿泊客満足度調査」で、ザ・リッツ・カールトンが1泊3万5000円以上の部門で1位となった。1000ポイント満点中776点を獲得しており、6年連続の首位。また、2位には760点の帝国ホテル、3位には734点のホテルオークラ、4位には725点のハイアットリージェンシーが入った。グランドハイアット、コンラッド、ペニンシュラ、パークハイアット、フォーシーズンズホテル、ブライトンホテル、マリオットはサンプルの数が少数のため、ランキングには含まれていない。

 調査は、日本全国のホテルグループ・チェーン146ブランドを対象に、宿泊者のホテルでの経験やサービスについて満足度を調べるもの。全国の18歳以上の男女を対象としており、6回目となる今回は直近1年間に宿泊したホテルについて2011年8月にオンライン調査を実施。2万1639人から回答を得た。満足度は、予約、チェックイン/アウト、客室、料飲、ホテルサービス、ホテル施設、料金の7要素それぞれについて評価を聞き、総合点を算出している。

 JDパワーによると、2006年に第1回調査を開始した際と比較すると、ホテル業界全体の満足度が向上。特に、客室や料飲の評価が上がっているという。一方で、ホテルスタッフのサービスに関する評価は大きな改善がないといい、各ホテルとも経済環境などにより積極的な投資がしにくい中では、「スタッフ力」の改善が今後の満足度向上のカギを握ると分析している。

 なお、1泊3万5000円未満を含めた各部門のランキングは次ページの表の通り。