ドイツ、12年のテーマは「ワイン」と「ビジネス」
ドイツ観光局は11月17日、都内で「ドイツ旅行展」を開催し、現地から20社が来日、ワークショップでドイツ旅行の魅力をアピールした。また、ワークショップに先駆けて行われたプレス発表会では、ドイツ観光局ディレクター・マーケティングの西山晃氏が来年度の観光テーマを発表。「ワイン文化」と「ビジネストリップ」の2つをメインテーマとし、ワイン街道を旅しながらローマ帝国時代から続くワイン文化をじっくりと探る旅や、世界一の見本市開催国であるドイツへのビジネストリップの可能性を追求していくという。
また、「サッカー王国」「ベルリンへの教育旅行」「環境先進国」といった日本向けの特別テーマも掲示。たとえばサッカーでは、ドイツ観光局も応援し続けてきたという「ナデシコジャパン」のドイツでの活躍により、サッカー王国であることが周知されたとの分析で、男子でもドイツで活躍する日本人選手が多いことから、これまでの男性ターゲットだけでなく、女性層による“アイドルのおっかけ”のような需要も期待できるとした。
さらに、教育旅行でも近代史を目の当りにできるデスティネーションとして徐々に人気が高まっているといい、今年も関西の高校から700名の大型団体が訪問。来年6月4日にはベルリン空港が開港することが決定し、今のところ日本からの直行便就航の予定はないものの、アクセス利便性の向上が見込まれるという。
なお、ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長のペーター・ブルーメンシュテンゲル氏は、プレス発表会の場で「(ドイツへの日本人宿泊数が)前半は3月の震災による影響で苦戦したものの、8月までの累計では前年比11%の伸びを見せている。前年の結果が芳しくなかったとはいえ、これは非常に良い結果である」と語った。