新鳥栖駅から始まる旅 佐賀県が観光セミナーで素材紹介

 佐賀県観光連盟はこのほど、大阪市北区の大阪第一ホテルで観光説明会「SAGA'Sセミナー」を開いた。旅行会社から参加した約30人に来年度上期の観光素材を紹介し、九州新幹線・新鳥栖駅を利用した旅行商品造成を呼びかけた。


 説明会では、福岡から佐賀、長崎を結ぶ「西九州ゴールデンルート」として、玄界灘沿岸、脊振山、有明海沿岸、天山各ルートについて説明。有明海の干潟での「むつかけ体験」や九州の駅弁の中でも人気の「有田焼カレー」も取り上げた。

 県内の観光素材の紹介はテーマごとに紹介。「お墨付き観光地」は唐津市の唐津焼をはじめとする焼き物や神埼市の国名勝・九年庵などが見逃せず、「花めぐり」は嬉野市の「納戸料の百年桜」や鹿島市の旭ヶ丘公園の桜といった春の彩りが観光客の目を楽しませる。

 「体験・工場見学」で紹介した、有田市の「作陶塾」は有田焼の歴史から作業まで学ぶ本格的なもので、商品化もされている。武雄市の長助窯ではピザとバウムクーヘンづくりに挑戦できる。

 名物料理は、太良町の竹崎カニと唐津市呼子町のイカの活き造りが王道。小城市のマジェンバと鳥栖市の鶏子(おやこ)丼といった新名物にも注目が集まる。日本三大孔子廟の1つ、多久市の多久聖廟などパワースポットも県内には点在している。

 県観光連盟の古賀弘泰専務理事は「九州新幹線全通で南九州は賑わっているが、九州北部はいまいち。JRに新鳥栖駅の利用促進を呼びかけているので長い目で見てほしい」と話し、「今まで以上に情報発信など観光振興に取り組んでいる最中。1人でも多くのご送客を」と訴えていた。


情報提供:トラベルニュース社