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ピックアップ:JAM2011~震災後の回復とオーストラリアの新素材(5)

  • 2011年11月9日

 JAM(Japan-Australia Mission)2011でオーストラリアの最新情報をまとめた連載も今回で最終回。5回目は、ニュー・サウス・ウェールズ州の宿泊施設と観光局、アトラクションと、オーストラリア全土に展開する宿泊施設を取り上げる。


ブルーマウンテンズ・リスゴー&オベロン・ツーリズム

ブルーマウンテンズ・リスゴー&オベロン・ツーリズム・ビジター・エクスペリアンス&マーケティング・マネージャーのケイト・フェイトホーン氏(左)。右は一緒にインタビューをした、シーニック・ワールド・ブルーマウンテンズ・アジア・マーケテイング・コンサルタントの松本吉正氏  100万ヘクタール以上の熱帯雨林が広がる、ブルーマウンテンズ・リスゴー&オベロンエリア。特におすすめなのが「マウントトーマ・ボタニックガーデン」だ。オーストラリアならではの植物が鑑賞できるほか、世界最古の植物のひとつとされるウォレマイパインについての展示も必見だ。現在では、種を絶やさないために、種が売られ、栽培している人も多いが、オリジナルのウォレマイパインの在処は秘匿されているという。

 また、ガーデンのテラスからはブルーマウンテンズを一望。その名の通り、ユーカリに含まれる油が空気中に気化し、そこに光が反射して青みがかる山々の景観を楽しむことができる。シドニーからのデイトリップを含め、教育旅行やシニア向けに訴求力が高い。


シーニック・ワールド・ブルーマウンテンズ

 シーニック・ワールドは、世界遺産グレーター・ブルーマウンテンズ地域のなかにあるテーマパーク。シドニーから車で2時間弱と近く、手軽にオーストラリアの大自然を楽しめることから日本人のあいだでも人気が高い。パッケージはもちろんのこと、教育旅行をはじめとしたグループ向けプログラムでも定評がある。

 今年は震災後、パッケージの戻りは遅いものの、グループ、特に学生グループは夏に向けて回復は早くなり、秋にかけてはほぼ前年と同じレベルになると見込んでいる。シドニーから日帰りで訪れることは可能だが、朝昼夕と変化するブルーマウンテンズの景観を楽しめるように、現地での宿泊もすすめている。周辺にはB&Bなどの宿泊施設も多いことからFITにも期待。実際、そうした宿泊施設へのオンラインでの予約が増えているという。