現地レポート:タヒチ、ボラボラ島・タハア島の新素材とタヒチ島の魅力探究
タヒチ、新素材とリゾートの魅力探究の旅
テーマや客層拡大の可能性も
新しい市場や客層の可能性
ボラボラ島以外の島やシニア、プレウェディングも
混雑時の予約が取りにくいときに、あるいは日本人観光客の少ないところを希望するお客様にすすめたいのが、ボラボラ島に近く、ライアテア島からボートで30分ほどのタハア島だ。唯一の高級リゾートであるル・タハアは、バスタブ、水上バンガローを擁しており、日本市場におけるスタンダードは押さえている。料理にも定評があり、期待以上の滞在ができるだろう。
今回はル・タハアからヨットクルーズに乗るアクティビティも体験。騒音もなく大きな揺れもないヨットでのクルーズは優雅そのもの。シュノーケルやダイビングポイントで遊んだり、下船してピクニックやバニラ農園を見学するアクティビティも楽しめる。船内には4つのベッドルームを擁しており、トイレ、シャワーつきのバスルームも4つ設置。他島まで移動しながらインターアイランドクルーズも可能だ。航路やアクティビティ内容によるが、1日チャーターに比べ、船内に宿泊するほうがお得感のある料金設定である。
また、インターコンチネンタル・タラソスパ・ボラボラのチャペルは一見シンプルな外装だが、ドアを開けるとグラスフロアのバージンロードと真正面に座すオテマヌ山の風景が印象的だ。ここでは最近、日本人男性から同伴の女性にサプライズでプロポーズしたいという相談が寄せられ、ロマンチックな演出を用意したケースが複数あったという。こうしたプレウェディングプランも企画やセールストークの参考にしたい。
なお、ボラボラ島では8つのリゾートを視察したが、どこでも豪華なダブルルームを主体とした構成で、やはりハネムーンや若いカップル向けといった印象。しかし、バスタブを設けていたり、ツインルームに対応できるリゾートが数軒あり、シニアの利用も少しずつ増えているという。ウェディングの参列者としてタヒチを訪れ、数か月後に親夫婦だけで再度タヒチを訪れるといったケースも見受けられるという。実際、欧米市場ではハネムーナーと並んでシニアも定着したターゲット層となっており、長逗留する夫婦も少なくないという。シニアに対しても「一生に一度」の憧れを訴求するアプローチもよさそうだ。