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日本航空、チャーター好調、下期は100往復へ-個札販売開始

  • 2011年10月26日

 地方発のチャーターについては、今年2月から開始した、その地方出身の運航乗務員が乗務する取り組みも継続。機内放送で各地の話題を方言で取り上げるなどし、「親しみを持っていただけて評判が良い」という。外国系航空会社が日本発のチャーターに食指を伸ばす中で、日系航空会社ならではの定時性や品質、サービスが再評価されているといい、「今後も維持、強化し、他社との差別化をはかっていきたい」考えだ。

 来年度の具体的な計画は未定であるものの、「今夏のパラオは昼の便を設定して家族客が増えるなど新しい層を開拓できた」といい、「アラスカについても、ずっとやっていることだが、旅程に変化を加えて需要の拡大につながった」ことから、工夫して需要開拓に取り組む方針。また、新デスティネーションにも前向きな姿勢で、「“行きたい時に行きたい所へ”がチャーターの基本」であることから、顕在化していないニーズを見極めて設定していく方針。

 なお、JLではパラオで7月から個札販売を開始。一部の座席をエアオンと特典航空券向けに提供しているという。宮城氏は、「基本的にはITC」であることには変わりないと強調した上で、個札販売は「パラオのようにかなりの運航頻度を設定できるようになった時、デスティネーションをさらにもう一段階拡大するためにお客様の選択肢を増やす方策の一つ」と考えを説明。例えばアラスカについても、「まだパラオの半分程度の規模であり、まずはきちんと継続的に運航を続け、さらにマーケットを拡大したい時に個札販売を一つの方法として有効に活用したい」と語った。